2020年まとめ

コロナで大変だった。以上。

今年はずっと文章を書いていた気がする。ただそれも終盤に差し掛かってきているため、来年の頭ぐらいには終わらせたい。特に、コロナで自粛しており自宅待機が多かったため、時間的な余裕が取れて文章が進んだのが大きかった。また、文章を書いている途中で、面白いことができそうだなと思いつき、OSと言語処理系を実装して国内研究会へ発表した。こちらは手をつけ始めたばかりなので、来年にはもう少し発展させたい。

学生も研究する時間がいっぱい取れただろうなと思いきや、思いの外に進んでいなかったようだ。聞くところによると、ゲームばかりしていたか、今年はオンライン講義が多かったために課題が例年の1.5倍あったためらしい。やはり、普段と違う生活になってしまうと、色々と問題が起きるようである。

自分的には家の方が作業しやすくて、文章や研究も進むのだが、多くの人にとっては大学や、あるいは職場ではないと作業が進まないのだろうと感じる。一応、自粛期間中でもオンラインでのミーティングを行ったのだが、やはり研究指導は対面の方がやりやすい。一方、講義の方はオンラインの方が好評であったと思う。対面とオンラインの両方選択できるようにはしているが、対面に来る学生は、1〜3名だけであった。

というわけで、今年の研究成果は以下の通りとなった。

  1. Akinori Kawachi, Atsuko Miyaji, Kazuhisa Nakasho, Yiying Qi, and Yuuki Takano, "Secure primitive for big data utilization", In Atsuko Miyaji and Tomoaki Mimoto, editors, "Security Infrastructure Technology for Integrated Utilization of Big Data - Applied to the Living Safety and Medical Fields", pp. 35–63. Springer, 2020.

国際会議

  1. Seitaro Mishima, Kazuhisa Nakasho, Kousuke Takeuchi, Naohiro Hayaishi, Yuuki Takano, Atsuko Miyaji, "Development and Application of Privacy-preserving Distributed Medical Data Integration System", 2020 IEEE International Conference on Consumer Electronics-Taiwan (ICCE-Taiwan), pp. 1-2.

国内研究会

  1. Sai Veerya Mahadevan, Yuuki Takano, Atsuko Miyaji 、"PRSafe: Primitive Recursive Function Based Domain Specific Programming Language Using LLVM"、情報処理学会 コンピュータセキュリティシンポジウム 2020 (CSS 2020) 論文集、pp. 94-100、2020年10月
  2. 高野 祐輝、金谷 延幸、津田 侑、"Make TrustZone Great Again"、情報処理学会 コンピュータセキュリティシンポジウム 2020 (CSS 2020) 論文集、pp. 422-429、2020年10月
  3. 細谷 昂平、高野 祐輝、宮地 充子、"F*言語を用いたネットワークファンクションの設計と実装"、Computer Security Group (CSEC2020-03)、2020年3月
  4. 岡 大貴、高野 祐輝、鄭 振牟、宮地 充子、"ZoKratesのドメイン固有言語に対するLispベースの拡張とVariant型の提案"、Computer Security Group (CSEC2020-03)、2020年3月
  5. 西口 朋哉、宮地 充子、高野 祐輝、"セッション型を用いたアクセス制御システムの評価"、第50回情報通信システムセキュリティ研究会 (ICSS)、2020年3月
  6. 竹中 幹、高野 祐輝、宮地 充子、"XDPを用いたネットワーク型欺瞞的防御システムの設計と実装"、SCIS 2020、2020年1月
  7. 西口 朋哉、高野 祐輝、宮地 充子、"セッション型を用いたアクセスコントロール機構の設計と実装"、SCIS 2020、2020年1月

本当なら、国際会議がもう少し多く、今頃はジャーナルぐらいは行けるかなと思っていたのだが、思わぬ誤算であった。ただ、今月に学生の書いた国際会議論文がアクセプトされて来年頭に発表があり、別の国際会議論文も来年頭には投稿予定なので、来年こそは発表を増やしていきたいところである。

それでは皆さん、良いお年を。