大学を辞めエルデンリングをクリアした

個人的に、2022年は大きな出来事が二つあった。一つめは大学を辞めたことと、二つめはエルデンリングをクリアしたことだ。自分はフロムソフトウェアのソウルシリーズはデモンズソウルの頃からやっており、特に協力プレイが大好物だ。侵入も好きだ。侵入者に華麗にパリィを決められてYOU DIEDすると、アドレナリンが脳内から大量に放出され生きている実感を感じる。

エルデンリングは当然予約購入した。発売から3ヶ月たとうとしている現在、総プレイ時間は280時間を超え、300時間に迫ろうとしている。はっきり言ってやり過ぎである。正直、少し飽きてきた。しかし、プレイ時間が300時間に迫ろうとしているのに、まだ二週目をクリアしておらず、今は二週目のミケラの刃、マレニアを知り得ているところだ。レベルも200を超えたところだが、死ぬときは一瞬だ。これは研究者のメタファーである。いくらトップカンファレンスへ論文を通したところで、有期雇用で雇い止めされる。そんな事をエルデンリングは教えてくれる。エルデンリングとは人生である。死ぬときは一瞬だ。だから、使えるときにルーンを使わなければならない。

アインシュタインは言った「科学は素晴らしい、それを職業にしないかぎりは」。至言である。エルデンリングは面白いが、狭間の地で実際に生活しようとは思わない。同じ事だ。そういうわけで、大学を辞めた。無期雇用の道も見えてきたが、そうすると、今度はいじめる側にまわると言うことである。大学教員は辞めればよい。スキルがあるので生きていくには困らないだろう。問題は、学生や子孫達が、高度な教育を受けられなくなっている可能性が大きいと言うことである。以前の研究室では、毎年教員が退職していった。その結果、毎年研究テーマが変わる学生が存在した。はっきり言って、毎年研究テーマが変わってしまっては、いくら優秀でも成果は出ないだろう。

エルデンリングは大変面白いが、不満点もある。一番大きな不満点は、サインだまりが周回時に引き継がれないことと、サインだまりのエリアが狭すぎることである。周回ホストをしていると、召喚サインのある場所とない場所の差が大きすぎるのがわかる。ミケラの刃、マレニアの前にだけ召喚サインが多すぎる。もっと他の地域にもサインを!声を大にして言いたい。

毒沼マップは大好きだ。腐れ谷、病み村、ファランの城塞、腐れ湖。こんな場所を探索させるなんて狂っている。だが、それがいい。毒回復を持っていないホスト、毒沼を走ってくる侵入者、全てが狂気だ。しかし、エルデンリングの腐れ湖は、召喚サインがない。そして召喚されない。もっと、毒沼マップにもサインを!声を大にして言いたい。

このクオリティの作品を作るのに、相当な年月がかかったのではと思う。大きな仕事をやり遂げるには、それなりの時間が必要なのだ。3年やそこらで良い研究は出来ない。エルデンリング、おお、エルデンリング。エルデンリング万歳。

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